22.十二指腸潰瘍、腰痛

病院も新年度を迎え、新しい看護師さんたちが入ってきました。最初は先輩とペアでの看護です。1ヶ月もすると一人で実施することになりますが、緊張しているのが伝わってきます。緊張されると、こちらも更に緊張します。だけど、「頑張れ」、最初からベテランの様にはいかないのだから。


点滴用の針を打つことを「ルートを取る」と言うようです。これを1人で実施することが新人看護師の卒業試験ようなものになっているみたいです。ある日、試験用に腕を使わせてほしいと若い看護師から依頼がありました。快諾しました。多少の痛みがあっても、これまでに経験した痛みと比べれば、どうってこと無いと思ったからです。試験は師長さん立会のもとで行われます。一回で合格してくれました。良かったです。お互いに。そして、これからも頑張れ。俺も頑張るから。なにを頑張れば良いかイマイチ分からないのだが。


4月21日、浴室の脱衣所で気が遠くなり、ナースコールをしました。病室まで戻してもらい、しばらくして回復してきたのでトイレへ行きました。そして、更にそこで動けなくなってしまいました。2回めのナースコールです。便が黒かったことを伝えると、緊急胃カメラを実施することになりました。夜7時頃だったと思います。院内の検査部門は終了していた時間なのですが、急遽、準備をしていただき、検査技師も手立てしていただき、さらに、主治医も連れ添ってくれました。時間は夜9時を過ぎていました。結果は十二指腸潰瘍でした。黒い便は出血によるものだったのです。しかも、輸血ぎりぎりだったとのことです。原因は、ステロイドの副作用にも十二指腸潰瘍はありますが、今回の場合は、ロキソニンを継続して服用していたことの方が大きいようです。空腹時にロキソニンを飲むと腹部に痛みを感じていたのです。


こんな状態でも、次のステップの筋炎治療を検討していたたため、PET-CTの予約がしてありました。以前と変わらず、この病院には設備がないため、一旦退院して外出しなければなりません。検査前日のヘモグロビン値が「8.2」ギリギリOKが出て実施することができました。4月27日、1人では行けないため奥様に同行してもらいました。


そして、5月11日、右側の腰にしびれるような痛みが出て、1人で歩けなくなってしまいました。整形外科で診察してもらったところ、特に異常は見られないため対処療法となるとのことでした。痛み止めを飲んで安静にということになります。原因を考えたところ、ベットから起き上がる時に右側の腰部分を支点にしていたことだと思われます。主治医に話したら納得の様子でした。



気分はいつもハットトリック ~皮膚筋炎闘病記~

50を過ぎてこんな人生が待っていようとは、 普通のサラリーマン生活を送り、定年も見えてきた50代半ば、指定難病である「皮膚筋炎」になってしまいました。まさか自分がいわゆる「難病」になるとは夢にも思っていませんでした。 この先どの様にこの難病と付き合っていくか、貴重だった時間が余ってしまっている今、闘病記録の整理と、同類の病の人に何かの参考になればと思い闘病記を書いてみることにしました。

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