13.入院中のステロイドによる副作用

8月末から12月末の約4ヶ月の入院中で、主にステロイドによると思われる副作用について


①カンジタ菌(口内)

カンジダ菌は多くの人がもともと持っています。健康な人なら問題は発生しません。しかし、免疫抑制作用により口内にカンジタ菌(カビ)が感染したため、治療薬(シロップ)を9月中旬から12月上旬まで服用しました。


②サイトメガロウイルス

サイトメガロウイルス(CMV)は世界中のいたるところにいる、ありふれたウイルスです。これも、健康な人なら問題は発生しません。血液検査の結果、サイトメガロウイルスの数値が上昇したため点滴による治療を実施。10月24日から11月1日まで9日間1日2回の点滴により治療。


③アスペルギルス

アスペルギルスは自然界に広く存在しているカビ(真菌)の一種です。健康であれば、問題は起こりません。しかし、これまた免疫抑制作用により、アスペルギルスの感染が起こってしまいました。

発見までの経緯は、血液検査によりアスペルギルス感染の疑い、単純なレントゲン撮影では見つからず、痰を取ってと言われたがでません。そして、CTにより発見できました。感染箇所が心臓の裏であったため、単純なレントゲン撮影では見つからなかったのです。

治療は、10月31日から1日2回14日間の点滴治療からスタートし、その後内服薬による治療を翌年5月15日まで実施しました。


どれもみんなステロイドの免疫抑制作用によるものと思われます。このような副作用が現れるため、高用量のステロイドを服用中は入院して日々検査を行って、重症化する前に早期発見することが重要です。この病院では、退院の目安を1日30㎎としていて(在宅での条件が良い場合などは40㎎と言うこともあるようです)、最低3ヶ月の入院が必要とは、退院の目安までステロイドを減量するのに要する期間を示すものでした。

私の場合は35㎎となったところで退院となりました。


気分はいつもハットトリック ~皮膚筋炎闘病記~

50を過ぎてこんな人生が待っていようとは、 普通のサラリーマン生活を送り、定年も見えてきた50代半ば、指定難病である「皮膚筋炎」になってしまいました。まさか自分がいわゆる「難病」になるとは夢にも思っていませんでした。 この先どの様にこの難病と付き合っていくか、貴重だった時間が余ってしまっている今、闘病記録の整理と、同類の病の人に何かの参考になればと思い闘病記を書いてみることにしました。

0コメント

  • 1000 / 1000